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先日知人に会った際、グチというか相談というか知人の子供(小6女子)の話になりました。
”言ったことを後回しにしてやらない” とか ”時間を忘れてスマートフォンに夢中” とか。
いつの時代もすることに違いがあっても、親の悩みは変わらないのかもしれませんね。

そこで、そもそも ”子供がスマートフォンをずっといじっているのはどうか?” という話に。

親だから心配なのはとてもわかります。しかし私は、”どんどん触れさせた方が良いのでは?” と返答しました。時代は加速度的に進んでいて、現代の生活ではネットを避けて通ることはできません。親(大人)の管理のしやすさから、子供をネットから遠ざけるのはちょっと違う気がします。
ペアレンタルコントロールとか色々言われていますが、そんなことをしても子供はその穴を見つけて隠れてやるだけの話です。それがたとえ親のスマートフォン・パソコンでなくても友達の家に遊びに行ってやるだろうし、学校や図書館等々パブリックな場所でも堂々とネットにつながることができるので、完全にネットから離すことはできません。触れさせないこと自体が不可能な世の中だと思います。
だったら、有害なサイトを見て感化されたり、犯罪や事件に巻き込まれたりしないように、親がそのリテラシーを身に着けさせるようにすれば良いのだと思います。(大変難しいことだとは思います)
使い方次第ではとても有益になる ”ネット” というツールをその有害リスクを理由に手放すのは、それこそその子供の将来のリスクになり得ると思います。

かつて、ゲームセンターから始まりファミコンの時代に変遷していった過程では、「ゲームは害だ」とか「ゲームの影響で犯罪が起きる」「ゲーム脳は深刻な問題」とか色々言われてきました。時代が進み果たしてどうでしょうか。(害であったはずの)ファミコン全盛期である ”76世代” が新しい様々なコンテンツ(商品)を生み出し、上場に至る企業も多々あります。
池上彰さんも書籍かテレビか忘れましたが、戦後凶悪犯罪は減少していると語っています。ゲームから始まりネットに続く環境下で、本当に子供(人間)に悪い影響があるならば犯罪は増えるはずです。

私は知人に、子供がスマートフォンに夢中になるのは悪いことではないのではないか、むしろ他の事を忘れて夢中になれる(好きなことに夢中になる)のは良いことではないかと伝えました。
ただ ”最低限やらなければならないことをどうやってやらせるか” を考えるべきではないかと。
その子に合った適切なそのロジックができれば、好きなことをやらせてあげても良いのではないかと・・・

知人にとってはただのグチだったと思いますが・・・そんな話を小一時間して、その知人は明るい顔で帰っていきました。
親って大変ですね。